Heteml(ヘテムル)とロリポップ!エンタープライズの違いについて比較&解説



ロリポップ!には価格の安いプランが提供されているだけではなく、ビジネス向けとして「エンタープライズ」プランが提供されています。

一方で同会社では、ビジネス利用が可能な「Heteml(ヘテムル)」と呼ばれるハイスペックレンタルサーバーも提供しています。

以前はロリポップには価格の安いプランしか提供されていなかったため、 それよりもハイスペックなサーバーを選ぶ場合、Hetemlが選択肢としてありました。

しかしそんなところにハイスペックなエンタープライズプランが登場したため、 両サーバー違いがよくわからない、どちらを選べばよいのかがわからないという人は少なくないと思います。



結論からお話しすると、どちらもビジネス利用には十分な仕様を備えているため、どちらを選んでも満足できるでしょう。

とはいっても、ロリポップ!とHetemlとでは価格や機能が少しずつ異なるため、 どちらを選べばよいかがわからないという方は少なくないはず。

どうせなら、自分の用途に合ったサーバーを選びたいですよね。

というわけで今回は、両レンタルサーバーを利用した管理人が、 Hetemlとロリポップ!エンタープライズプランの違いについて解説するとともに、どちらを選べばよいのかについてお話ししたいと思います。

※掲載価格は税込みです。



ロリポップ!エンタープライズとHeteml(ヘテムル)のスペックを比較

ロリポップ!エンタープライズと、Heteml(ヘテムル)で使われているサーバーの主な仕様や、 提供されている機能について比較してみます。

なお、以下は現時点(2021年2月)で提供されているスペックや機能であり、時間の経過とともに変化する可能性があることをご了承下さい。

※価格は税込みです。


ロリポップ!エンタープライズ Hetemlベーシック Hetemlプラス
初期費用 3300円 2200円
月額費用 1~3か月 2530円
6ヶ月以上 2200円
3か月 1221円
36ヶ月 880円
3か月 2420円
36ヶ月 1760円
ディスク容量 1TB 200GB 300GB
転送量 800GB/日 160GB/日 200GB/日
Webサーバー LiteSpeed Apache
独自ドメイン 無制限 無制限
データベース作成数 無制限 70 100
FTPアカウント 1 50
回線速度 1000Mbps 不明
主な構成 ・マルチCPU、6コア12スレッド
・SSD(サーバー、データベース)
・20コア以上のCPU
・128GBメモリ
・SSD(サーバー、データベース)
モジュール版PHP LiteSpeed版対応 対応
無料独自SSL 対応 対応
WebDAV 非対応 対応
7世代バックアップ 無料 770円/月
サポート メールサポート
チャットサポート
電話サポート
メールサポート
電話サポート
設定代行
お試し期間 10日間 15日間
稼働率 99.99% 99.99%

2019年5月現在、Hetemlには「ベーシック」と「プラス」プランが提供されており、 ベーシックプランの方であればお手頃価格で利用できます。

ベーシックプランは容量や転送量などがやや抑えられているものの、 価格もかなり抑えられているため、ハイスペックサーバーの中ではお得感の高いプランだといえるでしょう。

あと月額費用だけを見ると長期で利用する場合、エンタープライズよりもHetemlの両プランの方が低価格ですが、 7世代バックアップがエンタープライズでは無料で使えるのに対し、Hetemlでは別料金(770円/月)となっているのですよね。

なのでHetemlの「プラス」プランで7世代バックアップのオプションを付けたとすると、 エンタープライズよりも若干高くなります。

今回のサーバーに限った事ではありませんが、サーバーを選ぶ場合は価格差だけではなく、機能面の違いも考慮する必要があるといえるでしょう。



以下、価格以外の点についてもみていきます。



容量やデータベース数など基本的な仕様の違いは?

基本的なスペックの違いについてみてみます。


Hetemlベーシック Hetemlプラス ロリポップ!エンタープライズ
初期費用 2200円 3300円
月額費用 3か月 1221円
36ヶ月 880円
3か月 2420円
36ヶ月 1760円
1~3か月 2530円
6ヶ月以上 2200円
ディスク容量 200GB 300GB 1TB
転送量 160GB/日 200GB/日 800GB/日

Hetemlはエンタープライズに比べると価格が安いですが、 容量や転送量がエンタープライズに比べるとかなり低いです。

低いといっても、Hetemlの容量や転送量はレンタルサーバーとしてはかなり余裕がある方なのですが、 エンタープライズの容量や転送量が圧倒的に高すぎるため、比較すると低く見えてしまいますね。

この仕様をみる限り、特にアクセスの多いサイトを運営するのであればエンタープライズを選んだほうが良さそうです。

とはいえよほどの大規模サイトでない限りは、Hetemlのベーシックプランでも十分だと思われます。

逆に人気サイトを運営する場合は、転送量無制限のエンタープライズプランが適しているといえるでしょう。

価格はHetemlのほうが安い
容量や転送量はエンタープライズのほうが上


サーバーのスペックの違いは?

Hetemlと、ロリポップ!エンタープライズのサーバーには以下のような構成が採用されています。

【ロリポップ!エンタープライズ】
・マルチCPU 6コア12スレッド
・サーバー、データベースともにSSD
【Heteml】
・CPU 20コア以上
・128GBメモリ
・サーバー、データベースともにSSD

いずれのサーバーも非常にハイスペックであることがわかります。

公開されていないスペックもあり、単純に比較することは難しいのですが、 同じような価格帯のレンタルサーバーの中では、トップクラスのスペックだといっても良いでしょう。



ちなみに以前は、ロリポップのレンタルサーバーにはHDDが、 一方でHetemlにはサーバー、データベースサーバーともにSSDが採用されており、 ロリポップよりも明らかにハイスペックな内容でした。

しかし近年ロリポップのスペックが一気に向上し、両サーバーの性能差が縮んだため、 現在ではHetemlの方がやや上という感じになりました。

サーバーの安定性は、いずれも稼働率99.99%と十分な数値を実現しており、一般的なレンタルサーバーとしては十分です。

サーバースペックはHetemlのほうがやや上


使用されているWebサーバーソフトウェアは?

Hetemlとロリポップ!エンタープライズでは、搭載されているWebサーバーソフトウェアの種類が異なります。

【Webサーバーソフトウェア】
・Heteml Apache
・エンタープライズ LiteSpeed

一般的によく使用されるのはApacheで、今でも多くのサーバーに利用されています。

一方でLiteSpeedとは、第4世代のWebサーバーともいわれる大量アクセスに強いサーバーで、 特にWordPressのような負荷のかかりやすいCMSを利用する場合に有利だとされています。

実際、このソフトウェアを搭載したサーバーは高速です。

Hetemlもスペックが高く十分高速ではあるのですが、 大規模サイトやアクセスの多いWordPressブログ等を運営するのであれば、LiteSpeedを搭載したエンタープライズのほうが 快適に利用できる可能性が高いといえるでしょう。

エンタープライズプランには大量アクセスに強い「LiteSpeed」が採用されている


FTPアカウントの作成数は?

FTPアカウントに関しては、ロリポップ!エンタープライズでは1つしか作れないのに対し、 Hetemlは50個まで作成できます。



FTPアカウントを複数作れるとどのようなメリットがあるのか?ですが、 例えばサイトごとに担当者を分けている場合。

FTPアカウントが1つだと、 どの担当者もファイルを更新する際には同じFTPアカウントを使用してサーバーにアクセスし、 それから自分が管理するサイトのフォルダを操作することになります。

が、異なるフォルダ(異なるサイト)のファイルを誤って操作する可能性もないとはいえません。

例えば「index.html」のような同名のファイルを間違えて上書き…なんて、ありそうですよね。



一方で、FTPアカウントを複数作成できる場合。

この場合だと、サイトごとにFTPアカウントを作成することで、 特定のフォルダ内のファイルしか触れないようにすることができます。

担当者ごとに管理するサイトを分けている場合、サイトごとにFTPアカウントを作っておけば、 誤って他のサイトのファイルを触ってしまうことがありません。

FTPアカウントは1つでも十分ではあるものの、 多数のサイトを運営する場合、複数作成できた方が便利な場合が多いです。

FTPアカウント数はHetemlのほうが上


各種機能への対応の差は?

Hetemlとロリポップ!エンタープライズプランは、以下の機能に対応しています。

【エンタープライズプラン】
・LiteSpeed版PHP
・無料独自SSL
・WAF(セキュリティ機能)
【Heteml】
・モジュール版PHP
・無料独自SSL
・WAF(セキュリティ機能)
・WebDAV

LiteSpeed版PHPやモジュール版PHPとは、PHPを使ったアプリケーションの高速化に役立つ機能で、 WordPressなどを利用してサイトを運営する場合に処理の高速化が期待できます。

またWebDAVは、パソコン上でサーバー内にあるファイルの操作を行える機能です。

この機能に対応しているとサーバー上のファイルのメンテナンス性が向上するほか、 サーバをオンラインストレージのように活用できるようにもなります。

参考:ロリポップでのWebDAVの使い方について解説 パソコンから直接サーバーのファイルを操作できる!

このWebDAV、以前はエンタープライズプランでも利用できたのですが、現在は利用できなくなっています。 Hetemlでは現在も利用可能です。



Hetemlとロリポップ!エンタープライズとでは、 細かい機能の差はあるものの、いずれもレンタルサーバーを使うにあたって欲しいと思われる機能は提供しています。

どちらを選んでも機能面で不足を感じることはないでしょう。

上でも説明している通り、エンタープライズではWebDAVが使えないため、 WebDAV機能を利用したい人はHetemlを選びましょう。

Hetemlもエンタープライズ、いずれも機能は充実しているが、 エンタープライズではWebDAV機能が使えない


7世代バックアップへの対応は?

Hetemlやロリポップ!では、7世代バックアップと呼ばれるバックアップ機能が提供されています。

【7世代バックアップへの対応】
・Heteml 770円/月
・エンタープライズ 無料

Hetemlはひと月770円のオプション料金がかかりますが、ロリポップ!エンタープライズプランでは無料で利用できます。



一般的に、レンタルサーバーは緊急時に備えて定期的にバックアップを実施していますが、 これはユーザー自身が操作できるバックアップではなく、バックアップからのデータの復旧にはお金がかかります。

現時点でのロリポップのデータ復旧手数料は11000円(税込)、Hetemlでも5500円(税込)かかったと記憶しており、 決して安い費用ではありませんよね。

しかし7世代バックアップのオプションを契約していれば、ユーザー自身が自由に使えるバックアップをとることができます。

データの復旧には一切お金がかかりません。



先にも述べた通り、Hetemlは7世代バックアップの利用にひと月770円の費用がかかりますが、エンタープライズプランは無料です。

レンタルサーバーの利用料金自体は、Hetemlよりもエンタープライズプランのほうが高くなりやすいです。

ですが例えば、Hetemlのプラスプラン(上位プラン)に7世代バックアップオプションを付けたとすると、 エンタープライズプランよりもやや高くなるのですよね。

バックアップオプションを付ける場合は、その点も考慮しましょう。

エンタープライズプランは7世代バックアップが無料で使える


サポート面の違い

Hetemlとロリポップ!エンタープライズでは、提供しているサポートの内容が若干異なります。

【ロリポップ!エンタープライズ】
・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート
【Heteml】
・メールサポート
・電話サポート
・設定代行(有料)

エンタープライズプランではメールや電話のほか、チャットでもサポートを受け付けているのに対し、 Hetemlはメールと電話のみでチャットサポートには対応していません。

ただし、設定代行という有料のサポートオプションが提供されており、 WEBサイトやWordPressの移転作業、インストール作業他、各種作業の代行を有料で受け付けています。

簡単な作業ならばともかく、大規模サイトの移転は時間もかかりますし失敗のリスクもあるため、 設定に自信がない場合には有料でも重宝するサポートだといえるでしょう。

いずれも電話によるサポートを受け付けているところが、ビジネス向けならではという感じがしますね。

Hetemlもエンタープライズ、いずれもサポートは充実


Hetemlとロリポップ!エンタープライズ どちらを選べばよい?

以上を踏まえ、Hetemlとロリポップ!エンタープライズプランそれぞれで、特に目立つ特長をあげると…

【ロリポップ!エンタープライズプラン】
・1TBの容量
・800GB/日の転送量
・大量アクセスに強いLitespeed採用
・7世代バックアップが無料
【Heteml】
・長期契約だと価格が手ごろ
・複数のFTPアカウントを作成できる
・WebDAVを利用できる

いずれのプランのサーバーもハイスペックであり、またそれぞれに良いところがあり、 どちらが決定的に良いとは言いがたいです。

用途によって、合うあわないがあるという感じでしょうか。

容量や転送量の面ではエンタープライズが圧倒的に優れていることと、 サーバーソフトウェアにLitespeedを採用していることから、大量アクセスのブログやサイトを運営する場合は ロリポップ!エンタープライズプランが向いているといえるでしょう。

一方でハイスペックサーバーを利用しつつも価格をできるだけ抑えたい場合や、 複数サイト運営などでFTPアカウントを複数発行したい場合、またWebDAV機能を利用したい場合はHetemlが向いています。



まとめると…

【エンタープライズプランが向く人】
・大量アクセスサイトを運営したい
【Hetemlが向く人】
・価格を抑えたい
・FTPアカウントを複数発行したい
・WebDAV機能を利用したい

以上のようになります。
特にHetemlは長期契約する場合、価格面でメリットが大きいですね。

ただし、Hetemlのプラスプラン(上位プラン)にバックアップオプションを付ける場合、 エンタープライズプランよりも価格が高くなるため、注意が必要です。

価格でプランを選びたい人は、トータルでいくらになるかを考えるようにしましょう。



ロリポップの下位プランからはじめるのもあり

ロリポップでは、下位のプランから上位プランへのアップグレードが簡単に行えるようになっています。

ハイスペックサーバーのレンタルで迷っている人は、 まずロリポップのスタンダードプランハイスピードプランあたりからはじめて、様子を見ながらプランのアップグレードを行うという手もあります。

その方が初期費用を抑えられることと、 どの程度のサーバーが必要なのか?が実感しやすいため、無駄がありません。

ある程度の規模のサイトをすでに持っているのなら、最初から上位プランを選ぶことをおすすめしますが、 まだそこまでではないという場合は、ロリポップの下位プランも検討してみてはいかがでしょうか。

【ロリポップ!のプラン 解説記事一覧】

エコノミープラン(月額110円)
ライトプラン(月額275円~)
スタンダードプラン(月額550円~)
ハイスピードプラン(月額550円~)
エンタープライズプラン(月額2200円~)

※価格は税込


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管理人について

ロリポップ!やヘテムルをはじめとする、レンタルサーバーや関連サービスの詳細、選び方をわかりやすく解説しています。

管理人自身はロリポップは2003年から、またその他のレンタルサーバーも多数利用してきましたが、 現在はロリポップをはじめとする3つ程度のサーバーに落ちついています。

サイトについて
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