副業目的のサイト運営に適したロリポップレンタルサーバーのプランは?
副業や収益目的でブログ運営を始める方、最近多いですよね。
ロリポップレンタルサーバーは、数ある個人向けレンタルサーバーの中でも歴史が長く価格もお手頃であることから、
そういった目的にはちょうど良いサーバーなのですが、どのプランを選べばよいかで迷う人は少なくありません。
今回は、副業など収益目的でブログを運営するのに適した、ロリポップレンタルサーバーのプランについて解説したいと思います。
※掲載価格は税込みです。
なぜ、適したプランについてお話しできるのか
最初に、なぜ収益目的のブログ運営などに適したプランが私にわかるのか?
と疑問に思われた方もいるかもしれないので、
簡単に説明しておきます。
私がはじめてロリポップレンタルサーバーを借りたのは、2003年です。
それまでもサイト運営はしていましたが、無料のスペースなどを借りてやっていました。
当時は、サーバーを借りたのは純粋にサイトを運営していくことが一番の目的であり、
収益目的ではなかったのですが、広告を貼っていたため、
アフィリエイトなどによる広告収入もそれなりにあったのですよね。
その時から今まで、趣味だけでなく収益目的のサイト運営をするために数多くのレンタルサーバーを借りたので、
ものすごく詳しくなり…
特に私はロリポップの利用歴が長いため、プランや機能にはかなり詳しく、
運営するサイトのタイプによってどういったサーバーやプランを選べばよいのかについて、
ある程度見当をつけることができるようになりました。
収益目的でロリポップを長く利用しており、プランや機能に詳しい
上記が、「収益目的のブログに適したプラン」について私が他人にアドバイスできる大きな理由です。
サーバーは選択を失敗すると、後々の作業がかなり面倒です。
そのようなことにならないよう、ここでは自分の経験や知識をもとに、
収益目的のサイト運営に適したプランをご紹介いたしますので、参考にしていただければと思います。
月額110円のエコノミープランはおすすめしない
初めてレンタルサーバーを借りようとなった時、まず気になるのは費用です。
ロリポップには「エコノミープラン」と呼ばれる、月額110円の格安プランが提供されており、
あまりコストをかけたくない人にとっては魅力に感じられるかもしれません。
ただ、正直言ってレンタルサーバーの使い勝手や機能は価格に比例します。会社によって多少コスパが良いなどの特徴はあるものの、
110円で使い勝手が良いサーバーはまずありません。
エコノミープランの主な仕様
月額 110円
ディスク容量 20GB
転送量 50GB/日
独自ドメイン 50つまで
データベース(MySQL) 0(WordPress不可)
サーバー運用って、費用も手間もかかるんですよね。
なので、110円でレンタルするとなると容量や転送量をギリギリまで抑えなくてはなりませんし、
できるだけ一つのサーバーにたくさんの人数(ユーザー)を詰め込まなくては大赤字です。
1つのサーバーにたくさんのユーザーを詰め込むと、どうなるのか?
大人数を詰め込んだサーバーは、当然ながら重くなりやすいです。
膨大な数のサイトを快適に運用するためには、アクセスの多いサイトは入れられません。
またエコノミープランには機能に制限があり、今流行りのWordPressが使えません。
WordPressは、それほど知識のない人でもお洒落なブログが作れるということで人気のCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。
収益目的の場合、WordPressでブログ運営をはじめようという人が大半であるように思いますが、
エコノミープランではWordPressは使えません。
なので、その時点でアウトなんですよね。
仮にもしWordPressが使えたとしても、
エコノミープランではスペック的にかなり苦しい運営になるはずで、すぐに引越しやプランのグレードアップを考えなくてはなりません。
収益目的だとまずアクセス増を目指すと思いますが、アクセスが増えるとサーバーに負荷をかけてしまうため、
エコノミープランで運営していくことは難しいんです。
サーバーを移動するのって、面倒です。
私のように慣れているのなら面倒くさい…程度で済みますが、初心者はトラブルの元にもなりやすいため避けた方が良いです。
・WordPressが使えない
・アクセスの多いサイトは運営できない
上記のような理由より、収益目的のサイトにエコノミープランはお勧めできません。
ライトプランは予算がない人向け
次に、エコノミープランの上のライトプランについて。
ライトプランは短期で借りるのなら月額330円、6か月以上借りるのなら月額275円というリーズナブルな価格を実現したプランです。
エコノミープランほど価格の安さにインパクトはないものの、
月額275円はかなり安い部類で、コストをかけられない方でも続けやすい料金設定のプランだといえます。
ライトプランの主な仕様
月額 275円~
ディスク容量 100GB
転送量 100GB/日
独自ドメイン 100つまで
データベース(MySQL) 1
エコノミープランとは異なり、ライトプランはディスク容量や転送量などに多少の余裕があります。
また、WordPressに必要な「MySQL」と呼ばれるデータベースを1つだけ作成できるため、WordPressを使ったブログ運営も行うことができます。
正直、余裕というほどのスペックではありませんし、
高負荷なサイトには耐えらないため、アクセスが増えてきたらプランをアップグレードしなくてはなりませんが、
アクセスが少ないうちだけと割り切れるのなら悪くないでしょう。
ただし先にも述べたようにデータベース(MySQL)を1つしか作成できないため、WordPressを使った複数サイトの運営には向きません。
できないことはありませんが、WordPressはもともとサーバーに負荷をかけやすいCMSであるため、
複数サイトを運営するとなるとそれなりのサーバー環境が必要です。
できる、できないという次元ではなく、ライトプランは仕様的にWordPressの複数サイト運営には向いていないんです。
・WordPressサイトの複数運営には向かない
・ページの表示が遅い場合がある
・アクセスが増えてきたらプランのアップグレードを検討する必要あり
ライトプランは、上記のような点に納得できる人に向いたプランだといえます。
WordPressサイトでアクセス増を目指すのであれば、決しておすすめできるプランではありませんが、
ある程度の妥協ができる人、またアクセスが増えた時にプランをグレードアップする手間を厭わない人であれば、
悪くないでしょう。
サイトのアクセスが少ないうちは、無難なプランだといえるかもしれません。
詳細:ライトプランの解説
ちなみに、アクセス増によるサーバーへの負荷についてよく考えていない人、結構多いのですが、
アクセスが増えてサーバーに負荷をかけ過ぎると、サーバー側からサイトにアクセス制限をかけられることがあります。
アクセス制限とは、サイトへアクセスできないように制限を課す措置のこと。
アクセス制限がかかると、サイト表示が極端に遅くなったり、サイトへアクセスできないことが増えます。
強引な措置に驚く人もいるみたいですが、
共用サーバーなので、強制的にアクセスを制限しないと他のユーザーのサイトに迷惑が掛かってしまうんです。
なので仕方のない措置だといえます。
とはいえ、アクセス制限をかけられるとサイトが表示できないことが増え、
せっかく訪れたユーザーを逃してしまいますし、検索エンジン的にもマイナスです。
収入増の機会を逃してしまうことにもなります。
そうなってから慌ててサーバーをアップグレードするのは大変なので、
サイトのアクセスがすぐに増える見込みがある、もしくは増やす自信がある人には最初から上位のプランを選ぶことをおすすめします。
価格やスペック的に一番のおすすめ スタンダードプラン
ライトプランの1つ上のスタンダードプランは、月額550円~(6か月以上の契約)のプラン。
ライトプランの倍の価格になりますが、
ロリポップレンタルサーバーの中ではコストパフォーマンスが一番高いプランだといえます。
スタンダードプランの主な仕様
月額 550円~
ディスク容量 150GB
転送量 200GB/日
独自ドメイン 200つまで
データベース(MySQL) 50
まず、ディスク容量が150GBとかなり多いこと、また転送量が日に200GBまでとハイスペックサーバー並に余裕があります。
独自ドメインは200個まで登録でき、さらにはWordPressのサイト運営に必要なデータベース(MySQL)を50個まで作成可能と、
WordPressを使った複数サイトの運営にも適したスペックを実現しています。
格安サーバーを使っている人から見ると、月550円の出費は安く思えないかもしれませんが、
内容を考えると激安です。
・機能が豊富
・容量、転送量、データベース作成数などスペックに余裕がある
・内容を考えると安い
スタンダードプランくらいになると、スペックに余裕を持たせてあるため、
多少の負荷にも耐えられます。
またWordPressの高速化機能(モジュール版PHP)なども提供されており、
WordPressを使ったブログ運営も快適に行うことができます。
サイト運営の面倒をできるだけ避け、快適に運営していきたいのなら、
迷わずこのスタンダードプランをおすすめします。
このサーバーなら、アクセスがよほど激増しない限りは安泰でいられるため、
あとあとのサーバー変更の手間も避けられます。
詳細:スタンダードプランの解説
大規模サイトも余裕のハイスピードプラン
アクセスの多いWordPressサイトを運営したい、
ビジネスサイトを低コストで運用したいという方におすすめなのが、ハイスピードプラン。
ロリポップレンタルサーバーでは、ビジネス向けの最上位プランに「エンタープライズプラン」を提供していますが、
エンタープライズだとちょっとオーバースペック気味だという方、少なくありません。
エンタープライズは月額2200円~と費用面でも負担が大きくなりますが、
ハイスピードプランなら6か月以上レンタルすれば月額825円~、36ヵ月の長期利用なら月額550円とかなりコストを抑えることができます。
低価格でありながら、ビジネス利用にも耐えるスペックを提供しており、
とにかくコストパフォーマンスの高いプランだといえるでしょう。
ハイスピードプランの主な仕様
月額 550円~
ディスク容量 320GB
転送量 600GB/日
独自ドメイン 無制限
データベース(MySQL) 無制限
ディスク容量も転送量にはかなり余裕があります。
また独自ドメインやデータベース(MySQL)の利用も無制限であるなど、複数サイトのブログ運営にも適しています。
あと上には記載していませんが、このハイスピードプランには下位プランとは異なるWebサーバーソフトウェア「LiteSpeed」が採用されており、
大量アクセスに強いという特徴を持ちます。
負荷に耐えられること、また負荷がかかっても快適にサイト表示ができるため、
アクセスの多いWordPressの運営にも向いています。
このスペックで、月額550円~は正直言って安すぎます。
他社のサーバーでこの価格設定はありえません。
先にも書いたとおり、月額550円~は長期(36ヵ月)でレンタルした場合の価格です。
いきなり36ヵ月契約はリスキーだと思われる方もおられるかもしれませんが、
このハイスピードプランのスペックであれば、サイトを増やしたいと思ったときにもためらわずにできますし、
ブログのアクセスが増えてきたとしても慌てることがありません。
レンタルサーバーを引越ししなくてはならない可能性が限りなく低いことを考えると、
長期で安価にハイスピードプランを借りるという選択肢はありだといえます。
ハイスペックサーバーを借りたいけれど、
ビジネス向けのエンタープライズプランはちょっと荷が重い…という方におすすめです。
詳細:ハイスピードプランの解説
ビジネス向けのエンタープライズプラン
人気サイトともいえるほどの規模の大きいサイトになってくると、
前項でご紹介したハイスピードプランでも余裕がなくなってくる可能性があります。
そういったアクセス増でサイトが重くなってきたなと感じる場合や、
もともとアクセスのあるサイトお持ちの方、ある程度の規模のサイトを「複数」お持ちの場合には、
ビジネス向けのエンタープライズプランが向いています。
エンタープライズプランは、月額2200円~(6か月以上契約)の最上位プラン。
ビジネス向けとある通り、ビジネスにも使える余裕のスペックを備えたプランですが、もちろん個人でも使えますし私自身も使っています。
エンタープライズプランの主な仕様
月額 2200円~
ディスク容量 1TB
転送量 800GB/日
独自ドメイン 無制限
データベース(MySQL) 無制限
料金は他のプランよりも高いものの、スペックが他のプランと比較すると大幅に高いという特徴があります。
特に転送量と容量の大きさは魅力。
とにかく容量が必要であったり、転送量をオーバーしやすい高画質写真を多用したサイトなども運営しやすいです。
あとハイスピードプランと同じで、Webサーバーソフトウェアに「LiteSpeed」を採用しているため、
大量アクセスにも耐えられますし、アクセスの大きいサイトでも快適に運用できます。
他プランと比較するとお値段高め…ではあるのですが、
他のプランだとオプション料金がかかるバックアップオプションも、エンタープライズプランであれば無料で使えるんですよね。
収益がないうちに借りるのは無理があるかもしれませんが、アクセスが増えてある程度安定した収益がサイトから得られるようになったら、
利用を検討したいサーバーだといえるでしょう。
・機能が豊富
・全てのスペックに余裕がある
・有料のバックアップオプションが無料で使える
・ビジネス向けサーバーとしては安い
個人のサイトでビジネス向けサーバー?と思われる方もいるかもしれません。
しかし、ロリポップレンタルサーバーのエンタープライズプランは、一般的なビジネスサーバーよりも初心者に使いやすくできているため、
個人ブログなどで上を目指す人には利用のハードルが低く使い勝手が良いです。
もちろん、本格的なビジネス用のサイト運営にもおすすめです。
詳細:エンタープライズプランの解説
迷ったらスタンダードプラン
ロリポップレンタルサーバで収益目的のサイトを運営するのに一番無難なのは、月額550円~のスタンダードプランか、
長期でレンタルするつもりであるのならハイスピードプランがよいでしょう。
※ハイスピードプランは36ヵ月契約だと月額550円になるため、
スペックが高い分スタンダードプランよりもお得になる
いずれのプランもかなり価格が抑えられているのにもかかわらず、
スペック的に複数サイトの運営にも適していますし、アクセス増にも耐えられます。
アクセスが増えると高負荷になりやすいWordPressを、快適に運用できるだけの性能も持ち合わせています。
一方で1つ下のライトプランは安価ですが、WordPressを使うとどうしても重くなりやすいのですよね。
ライトプランだとすぐにアップグレードする羽目になるだろうという点を考慮すると、
アクセスアップを目指す収益目的のサイトには基本おすすめできません。
まとめると、これからWordPressで収益目的のサイトを運営する場合は
「スタンダードプラン」もしくは「ハイスピードプラン」を選んでおき、
サイトが大規模になって物足りなくなったら、エンタープライズプランを検討すると良いでしょう。
気合い(?)を入れるために最初からエンタープライズプランを借りる人もいるようですが、
全くブログ運営が初めてであるのならオーバースペックで無駄が多いため、下のプランを選ぶのがコスト的に無理がなくてよいと思います。
参考にしていただけますと幸いです。
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