月275円~のロリポップ「ライトプラン」を選ぶメリットとデメリット
できるだけお金をかけずにサイト運営をはじめたい人や、WordPressで副業ブログを作りたいという人に人気が高いのが、
月額275円~でレンタルできるロリポップの「ライトプラン」。
副業でブログを運営するような場合、初期のうちは収益がないことがほとんどですが、
月275円~程度であれば無理なくレンタルできます。
安価ながらも、WordPressブログが使える機能と性能を持ち合わせていますので、
当面は困るようなことはないでしょう。
そんなお得感の大きいライトプランですが、さまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。
今回は、ライトプランを選ぶメリット・デメリットについて解説したいと思います。
※掲載価格は税込みです。
ロリポップの「ライトプラン」とはどんなプラン?
まず簡単にではありますが、ロリポップレンタルサーバーの「ライトプラン」について解説します。
別記事「月額275円で100GB容量!ロリポップ ライトプランの解説」でも詳しくご紹介していますが、
ライトプランは、月額275円~で以下のような仕様を持つプランです。(2021年3月1日時点)
|
ライトプランのサービス内容 |
月額 |
275~330円 |
容量 |
100GB |
転送量/日 |
60GB100GB(アップしました) |
SSL |
無料SSL |
独自ドメイン |
100まで |
MySQL |
1 |
簡単インストール |
WordPress、EC-CUBE、baserCMS、Bootstrap |
商業利用 |
○ |
ディスク容量100GB、転送量100GB/日、WordPressも簡単に利用できる…等々、
激安サーバーにしてはハイスペックな内容です。
そこそこの容量と転送量があってWordPressが使えるサーバーとなると、
他社では月800~1000円近くするものも少なくないことを考えると、コスパは抜群に良いといえます。
ちなみに月額料金に275~330円と幅があるのは、レンタル期間によって料金が変わるからであり、
1か月、3か月の短期契約だと月330円かかります。
一方で6か月以上の長期契約だと、月額275円と安くなります。
レンタルサーバーは6か月以上借り続けることがほとんどですから、
レンタルするのであれば最初から6か月以上の契約にしておくとお得です。
ライトプランをレンタルするメリットとは?
ライトプランをレンタルするメリットについて以下、まとめてみました。
低コストでブログをはじめられる
ライトプランをレンタルする一番のメリットは、なんといっても安いこと。これにつきます。
どのような理由でブログを運営するにせよ、作ったばかりのブログであれば初期のうちはアクセスがほとんどないのが普通です。
アクセスがないうちから高額なプランを利用するのは、リスクは大きいです。
例えば、副業ブログに月1000円以上のサーバーをおすすめしている例、よく見かけますが、
アクセスがなければモノは売れませんから、収益もありません。
そんな収益のない状態でも、サーバーを借りているうちは継続して高いコストがかかりますから、
なかなかアクセスが増えないブログを前にして焦りが出たり、嫌気がさしてしまうかもしれません。
しかし月275円~の安いライトプランであれば、1年借りたとしても3300円ですから、もしブログで稼げなかったとしても大した負担にはなりません。
アクセスアップしなきゃと焦ることもなく、落ち着いてブログ運営ができます。
また仮にブログ運営を途中で止めるとしても、かかったコストが小さければ精神的なダメージも小さく済みますよね。
コストがかからないという点は、ライトプランの非常に大きなメリットだといえるでしょう。
安い割にハイスペック
価格の安いレンタルサーバーは、例外なく低スペックであることがほとんどであり、
低価格でハイスペックだといえるプランはまずありません。
それはどの会社も変わりませんが、当然ながらその中身には違いがあります。
ロリポップのライトプランは価格が安いだけあって、
ロリポップで提供されているプランの中では低スペックです。
例えばWordPressを運営するために必要なデーターベース「MySQL」は1つしか使えませんし、
サイトのアクセスが増えてくると重くなりやすいです。
上位プランに比べると低スペックなわけですが、
月額275円~という価格にしてはかなり頑張った内容を実現しており、他社のサーバープランに比べるとコスパは高いです。
特に容量や転送量にはかなり余裕がありますし、数多くの独自ドメインの追加もできるため、
大規模サイトを運営するのでなければ幅広い使い道ができます。
たった月額275円で、ライトプランのようなサーバーが使えるのはとてもお得です。
プランのアップグレードができる
価格が安く高コスパなライトプランですが、アクセスの多いサイトの運営には適していません。
特にWordPressブログは、アクセスが増えるとともに重くなりやすく、快適にブログ運営がしづらくなってきます。
となると、引っ越し…を考える必要が出てきますが、
サーバーやプランの引っ越しってかなり面倒なのですよね。
サーバーの移動は、データを移すのが面倒なのはもちろんなのですが、
ドメインの移動やWordPressの構築などいろいろやることがあり、初心者にはハードルが結構高いです。
上手くいかないと、ブログがきちんと表示されないというトラブルが起こる可能性もあります。
このように面倒かつリスクもあるため、最初からある程度以上のサーバーをレンタルするように言われるわけです。
ですがライトプランには、プランのアップグレード機能が提供されています。
プランのアップグレード機能を利用すれば、自分でデータを移動させることなく上位プランへと移動ができるんです。
通常、プランの初期契約時に必要な「初期費用」もかかりません。
場合によっては、多少設定を変更する必要はあるかもしれませんが、
自分でサーバーを移動することに比べれば、かかる手間やリスクの程度は雲泥の差です。
プランのアップグレードが行えるというのは、ライトプランを契約するユーザーにとって大きなメリットだといえるでしょう。
ライトプランをレンタルするデメリット
ライトプランには、安いなりのデメリットもあります。
MySQLが1つしか使えない
ライトプランは安い割には充実した内容を実現していますが、やはり価格が安いだけあって、
上位プランに比べると機能には制限が設けられています。
特にWordPressの利用に必要な「MySQL」と呼ばれるデータベースを1つしか使えないという点は、このプランの大きなデメリットだともいえるでしょう。
MySQLを1つしか使えないと、どのような不都合があるのか?ですが、
MySQLはWordPressブログのデータを保存・管理する役割を担っています。
WordPressブログを稼働させるとデータベースに負荷がかかりやすいため、
通常WordPressブログ1つにつき、1つのMySQLを利用するのが理想だとされています。
ですがMySQLが1つしか使えないと、複数のWordPressブログを運営したいと思ったときにそれができません。
1つのMySQLに、複数のWordPressブログのデータを詰め込むこともできなくはありませんが、
それをするとデータベースに大きな負荷がかかって重くなりやすくなります。
なのでライトプランで、複数のWordPressブログを運営するのはおすすめできません。
もちろん、1つしかブログを運営する気がないという方であれば、問題ありません。
ですがWordPressブログを運営しているうちに、異なるテーマで別のブログを運営したくなる人って少なくないのですよね。
もしWordPressブログを複数運営したいのであれば、
ライトプランよりも一つ上のスタンダードプランを選んだほうが良いでしょう。
スタンダードプランであれば、MySQLを最大50まで利用することができます。
アクセスが増えるとサイトが重くなりやすい
ライトプランは価格の割には充実したスペックを持ち合わせていますが、
やはり価格が安いだけあって、アクセスが増えてくるにつれてサイトは重くなりやすくなります。
大量アクセスがくると、サイトが一時的に表示されなくなることも。
上記のような現象が起こる理由ですが、
ロリポップレンタルサーバーでは、プランごとに「同時接続数」の上限値というものが定められています。
同時接続数とは、ウェブサイトに同時にアクセスしているユーザーの数のことで、
価格の安いプランほど、この「同時接続数」の上限値が低く定められています。
仮に「同時接続数」の上限値を超えたアクセスがきた場合、通常のページの代わりに503エラーが返され、ページが閲覧できなくなります。
ページを閲覧できなくすることで、大量アクセスによるサーバーへの負担を回避するというわけです。
ロリポップは、他のユーザーと一緒に利用する共用サーバーですから、
他のユーザーに迷惑をかけないためにそのような仕組みが採用されています。
これはロリポップだけでなく、どの会社のレンタルサーバーでも同じです。
この「同時接続数」の上限値は、一般には公表されていません。
ですがライトプランでは、価格が安い分「同時接続数」の上限値は低く設定されていると思われ、
そこまで大量のアクセスでなくとも、アクセスが増えてくると503エラーがでてページが表示されにくくなります。
特にWordPressブログはもともとサーバーに負担をかけやすいため、
アクセスが増えると重くなりやすく、快適なブログ運営が難しくなります。
こうなると、早急にプランの引っ越しを考える必要があるといえるでしょう。
以上の理由より、ライトプランはアクセスの多いブログ運営には向きません。
とはいえ、最初からアクセスの多いサイトなんてありませんし、アクセスアップって結構難しいです。
アクセスが増えるまで…と割り切って運営するには悪くないプランだと思います。
コスパ重視の人はライトプランからはじめるのがベター
ここまで、ロリポップ「ライトプラン」のメリット・デメリットについてお話しさせていただきました。
他社のサーバープランに比べるとコストパフォーマンスは間違いなく良いプランですが、
アクセスが増えてくると重くなりやすいという欠点もあります。
価格は安いけれど、快適に運営できないのはちょっと…と迷われる方もおられるかもしれません。
ですが大丈夫です。
途中でも述べたように、ライトプランにはプランのアップグレード機能が提供されています。
アップグレード機能を利用すれば、普通にプランやサーバーの引っ越しを行うよりも簡単に、
しかも初期費用なしでプランを変更することができます。
なのでとりあえずはライトプランでWordPressブログを運営し、
アクセスが増えてブログが重くなってきたら上位プランへ変更するとよいでしょう。
そのようにすることで、ブログ運営にかかる費用を安く抑えることができます。
もちろん予算にある程度の余裕があるのであれば、
最初からスタンダードプランあたりではじめておくのがベターです。
スタンダードプランくらいのスペックであれば、
よほどアクセスが増えない限りは快適にブログ運営できるでしょうから、プランの変更を考える必要がありません。
とはいえスタンダードプランは、月額550円~とライトプランの倍の費用が掛かります。
費用をかけたくないのであれば、
最初に述べたようにライトプランから始めるのが無理がないといえるでしょう。
なおロリポップではライトプランの下に、最小の「エコノミープラン」が提供されています。
エコノミープランは月額110円と、ライトプランよりもさらに価格が安いのですが、
WordPressの利用に必要なMySQLが利用できません。
なのでWordPressブログを運営したい人は、ライトプランからはじめることをおすすめします。
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