ロリポップで高負荷による「アクセス制限措置」を受けた場合の対策について解説
ロリポップレンタルサーバーを使用してサイト運営をしている方の中で、
レンタルサーバー側からアクセス制限の措置を受けた経験がある人はどの程度おられるでしょうか?
ロリポップは、他のユーザーと1つのサーバーを一緒に利用する共用タイプのサーバーです。
共用サーバーであるがゆえに、サーバーに高い負荷をかけると他のユーザーに迷惑がかかるため、注意しながらサイト運営を行う必要があります。
しかし、急激なアクセス増やサイトで利用しているプログラムの問題により、
意図せずサーバーに大きな負荷をかけてしまう場合がありますよね。
そのような場合にとられるのが、サイトへのアクセス制限です。
当然ですが、アクセス制限がかかるとサイトの表示に時間がかかったり、ページ自体が表示されなくなる事が増えます。
早急に対策しなくてはなりませんが、初めての場合だと一体どうすれば?となる方は少なくないでしょう。
今回は、サイトにアクセス制限がかけられた場合の対策例について解説します。
レンタルサーバーから提示された原因を確認する
ロリポップに限らず多くのレンタルサーバーでは、
サイトの何が原因でサーバーに負荷がかかっているかを教えてくれることが多いです。
原因の提示がなく、サーバーの高負荷の原因が思いつかない場合は、こちらから問い合わせてみましょう。
分かっているのであれば、教えてくれないということはないはずです。
まずはサーバー側から提示された原因を確認したうえで、原因の解消に取り組みましょう。
アクセス増が原因の高負荷への対策を行う
まず基本的なところですが…
サーバーへの負荷というと、思い浮かぶのはアクセス増です。
単純にアクセス増による高負荷の場合、そのアクセス増が一過性のものでないのなら
サーバーの移動を検討する必要があるでしょう。
また、一過性であってもそれがたびたび起こるようであれば、レンタルサーバー側から厳重な注意を受けると思います。
他のユーザーに迷惑をかけることにもなり得るため、サーバー引越しの検討が必要です。
WordPressが原因の高負荷への対策
例えばWordPressブログを運営していたり、サイトでなんらかのプログラム利用している場合、
WordPressやプログラムの動作によって、サーバーへ大きな負荷がかかってしまうことがあります。
私は過去、2度ほど高負荷による注意をロリポップ側から受けたことがありますが、
1つはWordPressの特定のクエリによってデータベースに高負荷をかけていたことと、もう一つはプラグインによる負荷が原因でした。
原因については、以下のようにかなり具体的に教えていただくことができ、解決への時間短縮となりました。
このようにWordPressが原因の場合、レンタルサーバー側から原因が何であるのかを詳しく教えてもらえると思いますので、
データベース内のデータやレコードの削除、また場合によってはテンプレートやプラグインの見直しといった対策を行う必要があります。
ただわかりやすい原因ならばともかく、テンプレートの記述などが原因の場合、初心者には対応が難しいかもしれません。
とはいっても放置するわけにはいかず、そうなると詳しい人に頼むしかないでしょう。
データベースのチューニングを自分で行える方であれば、以下のようなプラグインを利用することで対応が可能です。
Debug BarとDebug-Bar-Extenderは、両方を組み合わせて(インストールして)利用することで効果を発揮するプラグインです。
これらは、WordPressのどのクエリがデータベースへ負荷をかけているかを調査できるプラグインで、
原因をあぶりだし、その箇所の処理を見直すことで負荷を改善できます。
高負荷対策のためではなく、ページの表示速度の改善対策にも活用できます。
あと、プラグインの中にはサーバーに高負荷をかけるものも存在します。
数多くインストールしている場合は、そのあたりも疑った方が良いでしょう。
プラグインの負荷を調査する「P3 (Plugin Performance Profiler)」などを利用すると、
サーバーに負荷をかけやすいプラグインがわかるはずです。
プラグインの負荷を調べるために、プラグインを使うところがなんともいえない皮肉ではありますが、
不要なプラグインを削除することでページ表示速度が改善されることもあるため、試してみて損はないでしょう。
さらにWordPressには、投稿履歴を一定期間ごとに自動保存する機能がありますが、
そのデータ(不要なリビジョン)が何世代分も溜まることで膨大なデータ量になり、データベースへ高負荷をかけることがあります。
その場合は、不要なリビジョンを削除してテーブルの最適化を行う必要があります。
プラグインなしでデータベースから直接削除するやり方もありますが、
データベースの扱いに慣れていないのならプラグインを用いるのが安全でしょう。
不要なリビジョンを削除するプラグインとしては、Better Delete Revisionが有名です。私自身も使用しています。
操作自体は非常に簡単ですが、絶対に不具合が出ないとはいえないため、
データベースのバックアップを行ってから実行するようにしましょう。
WordPressを使うのなら高速化機能が使えるプランを選ぶ
WordPressは静的なHTMLサイトなどと比較して、リアルタイムでページを構築するためにサーバーに負荷をかけやすいという欠点があります。
ちょっとアクセスが増えただけでも、負荷が大きくなりやすいのですよね。
なので、WordPressでそこそこの規模のサイトを運営しようと考えるのなら、
WordPress高速化に対応しているレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。
例えばロリポップだと
上位のハイスピードプランやエンタープライズプランでは、
Webサーバーソフトウェアに「LiteSpeed」を採用しているため、
他のプランと比較してWordPressの大量アクセスに強いという特長があります。
またそもそも上位プランは、1つのサーバーへの収容人数が低く抑えられているため、
パフォーマンスに余裕があります。
上記のような理由により、
アクセスの多いWordPressブログを運営していたとしても、
サーバーに負荷がかかりにくいんですよね。
なので規模の大きいWordPressブログを運営するのであれば、ハイスピードプラン以上がおすすめだといえます。
瞬間的にアクセスが急増しやすいサイトは注意
例えば普段は大したアクセスはなくても、休日だけアクセスが多かったり、
トレンド情報を掲載するようなサイトだと瞬間的にアクセスが急増すること、ありますよね。
どの程度のアクセス数であるのかにもよりますが、
瞬間的なアクセス数が多いサイトはエラーでページが表示されにくくなりやすいです。
またそのようなサイトはサーバー側からも警戒されやすいため、注意が必要です。
レンタルサーバーでは、プラン毎に転送量や容量などの仕様が決められていますよね。
下位のプランほどその制限がきついため、アクセスの多いサイトは上位プランを選ぶのが普通です。
しかし瞬間的にアクセスが伸びることはあるけれど、
1日の転送量には全然余裕があり、また高アクセス時以外はサーバーへの負荷も大したことがないというサイトの場合。
このようなサイトの場合、スペック的には下位のプランでも大丈夫な気がしてしまいますが、
実はそうではありません。
アクセスが瞬間的に急増するサイトは、各プランであらかじめ定められている「同時アクセス数の制限値」に引っかかる可能性があります。
この「同時アクセス数」のことを、ユーザーがサイトへ同時にアクセスできる数だと勘違いしている人は多いです。
しかしそうではなく、同時アクセス数とは「サーバーから同時にダウンロードされるファイル数の上限」を意味しています。
例えばHTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルの3ファイルで構成されたページを、一人のユーザーがブラウザで閲覧する場合。
アクセスすることで、3ファイルがユーザーのコンピューターにダウンロードされます。
同時に閲覧するユーザーが2人になると、6ファイルです。
この3ファイルや6ファイルといったダウンロードファイルの数が、同時アクセス数になります。
HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルの3ファイルで構成されたページを、1人のユーザーが閲覧すると、
・HTMLファイル
・CSSファイル
・画像ファイル
上記3ファイルがユーザーのパソコンにダウンロードされる
↓↓
この場合、同時アクセス数は「3」
具体的には、上記の3ファイルで構成されたページの場合、
同時アクセス数の上限が「30」だった場合は10人以下が同時にアクセス可能となります。
また上限が「60」だった場合は、20人までのユーザーが同時にアクセス可能だということになります。
普通は、サイズの小さいファイルであればダウンロードは一瞬で済むため、
たとえユーザーのアクセス数が多かったとしても、ファイルがダウンロードされるタイミングはユーザーによって少しずつずれます。
なので、同時アクセス数は大した値にならない場合が多いです。
しかしトレンド系サイトのように、短時間のうちにアクセスが急増する場合。
普段は大したアクセスではなくとも、短時間のうちに膨大なアクセスが集中する場合は
「同時アクセス数の制限値」に引っかかりやすくなります。
下位プランほど制限値が厳しく定められているため、この値に引っかかる可能性が高いといえるでしょう。
引っかかると、503エラーなどでサイトがたびたび表示されなくなります。
サーバーへの高負荷をたびたび繰り返していると、レンタルサーバー側の目に付きやすくなるため、
アクセス制限措置をうけたり警告が来る可能性が高くなります。
また、たとえサーバー側から何も言われなかったとしても、
アクセスがある時にサイトが表示されないというのは残念すぎますよね。
「同時アクセス数の制限値」は下位プランほど低いため、
瞬間的にアクセスが急増しやすいサイトは、上位プランを選ぶべきだといえるでしょう。
ちなみに、ロリポップではスタンダードプラン、
エンタープライズプランで「同時アクセス数拡張」と呼ばれる「同時アクセス数の制限値」を一時的に緩和する機能に対応しています。
参考:サイトのアクセス集中に備えられる!ロリポップの「同時アクセス数拡張」について解説
アクセスが伸びることがわかっている期間にあわせて設定することで、
503エラーを発生させにくくできるため、瞬間的にアクセスが急増しやすいサイトに向いています。
トレンド系のサイトや、一定期間にアクセスが集中する事の多いサイトを運営されている方がロリポップを検討している場合は、
上位機能があるプランを選ぶとよいでしょう。
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